みなかみ地域エネルギー推進協議会/フェスタ

2月10日「地域エネルギーと温暖化」シンポジウムのご案内

 株式会社りゅういき自然エネルギーは、2015年2月10日(火)、みなかみ地域エネルギー推進協議会や全国地域エネルギー推進協会などと協力して、「低炭素社会づくりシンポジウム『地域エネルギーから温暖化を考えよう ~利根川上流のみなかみ町と下流の都市部をつないで』」を開催します。

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WEG ディーター・へスル理事長

 

低炭素社会づくりシンポジウム

『地域エネルギーから温暖化を考えよう』

― 利根川上流のみなかみ町と下流の都市部をつないで ―

 群馬県みなかみ町と東京圏は、利根川を通して水源地と水消費地という関係を長く続けて来ました。飲料水だけでなく大型ダム発電による電力もそうです。豊富な再生可能エネルギー資源を有するみなかみ町と電力消費の大きな都市部が、その特徴を補完的に活かして連携すれば、環境を保全し地球温暖化を防ぐために有益です。沿海に位置する都市部が上流の森林を守っていく意味も重要です。
 そこで、この度、地域エネルギーを活用して環境保全し低炭素社会づくりを進める道筋について議論し、利根川上下流の市民が相互に連携協力し合う具体的方法を考えるために、「低炭素社会づくりシンポジウム」を開催することになりました。

 すでに、みなかみ町と都市部の市民双方の協働による地域エネ活用の取り組みが始まっていますが、今後は、再エネ事業立ち上げのために市民が自ら資金集めを行うことが大きな課題となってきます。ドイツなど欧州の再エネ事業普及には目を見張るものがありますが、過半は地域の市民が自分たちで資金を集め自ら事業を起こしていったものです。
 シンポジウムでは、ドイツからお招きする講師などから、欧州の再エネ普及をもたらした背景やドイツの「エネルギー協同組合」設立の事例、日本の市民出資ファンドの課題などについて講演していただく予定です。
 併せて、みなかみ町と都市部の市民が低炭素社会づくり具体化へ向けて討議するパネルディスカッションを行います。

●日時 2015年2月10日(火)13:10開場、13:30開始、16:50第2部終了、17:15第3部開始

●会場 日比谷コンベンションホール(大ホール)ほか
 東京都千代田区日比谷公園1-4 日比谷図書文化館B1F
 東京メトロ・都営地下鉄霞が関駅より徒歩3分  アクセス・地図

●プログラム
【第1部 パネルディスカッション】 ~利根川上下流をつないで~

1.「市民協働で歩むみなかみの地域エネルギー事業」
河合純男 氏(みなかみ地域エネルギー推進協議会事務局長)
*市民が主導して始めた木質バイオマスなど地域エネルギーの事業化を、行政(町役場)との連携で着実に進めるみなかみの事例を報告していただきます。

2. 「利根川上下流の連携でつくる低炭素地域社会」
・みなかみ町と都市部の市民の皆様
*オープンディスカッション形式で、地域エネルギーの活用による環境保全、低炭素社会づくりを、上流・下流の市民の連携で進める具体的方法について議論していただきます。
・コーディネーター: 杉浦英世 氏(全国地域エネルギー推進協会事務局長)

【第2部 講 演】 ~エネルギー協同組合と市民出資ファンド~

1.「欧州における地域・市民主導の低炭素社会づくり ―ドイツの再エネ法(FIT)導入と市民が主導した「エネルギー転換」―
千葉恒久 氏(弁護士、専門分野は環境法、近著に『再生可能エネルギーが社会を変える 市民が起こしたドイツのエネルギー革命』)
*デンマークの市民風車から始まった再エネ事業が急速に普及した背景と、欧州の低炭素社会づくりについて、お話しいただきます。

2.「ドイツでエネルギー協同組合が果たしてきた役割」
ディーター・へスル 氏(ヴェッテジンゲンエネルギー協同組合理事長)
*再エネ普及を容易にした「エネルギー協同組合」設立など、市民出資による資金調達拡大の事例をご紹介いただきます。逐次通訳。
*ドイツ中北部の人口1500人の町で、2012年に協同組合を作り、木質ペレットなどを用いた200戸分の熱供給プラントを始めました。これにより、灯油による暖房費を半分近くまで減らしたそうです。
・通訳者: 北村和也 氏(日本再生可能エネルギー総合研究所代表)

3.「わが国における市民出資ファンドの現状と問題点、打開策」
澤山 弘 氏(帝京大学教授、ソーシャルファイナンス支援センター代表理事、近著に『躍動する環境ビジネス -地球温暖化対策の新展開』)
*再エネ事業拡大に向けた市民自らによる資金集めの重要性と、近年の市民出資ファンド組成の現況、特に「自己募集」を事実上不可能にしてしまう規制強化の動きとその打開策等について、お話しいただきます。

【第3部 レセプション】 
*17:15開始、19:00終了予定。 定員50名、会費制。
*会場は、コンベンションホール隣の「ライブラリーダイニング日比谷」です。
*当日ご参加の方、講師等ご出演者、ドイツ関係者、低炭素・自然エネルギー関係者等の皆様による交流会を行います。

※プログラム内容等、都合により変更する場合がありますのであらかじめご了承ください。
※本イベントは、環境省の「地域における草の根活動支援事業」補助金で実施する「低炭素社会づくりの啓発・普及活動」として、「みなかみ地域エネルギーフェスタ」とともに開催いたします。

●主催 株式会社りゅういき自然エネルギー
●後援 ドイツ連邦共和国大使館、みなかみ町、みなかみ地域エネルギー推進協議会
●共催 全国地域エネルギー推進協会、一般社団法人ソーシャルファイナンス支援センター、市民キャビネット農都地域部会・バイオマス発電事業化促進WG
●定員 200名
●参加費 無料
●お申し込み  WEBフォーム(http://goo.gl/htwFGo )からお願いします。
 
■問合せ・連絡先
 株式会社りゅういき自然エネルギー
  〒379-1414 群馬県利根郡みなかみ町布施742
  電話 0278-25-3959  E-mail:minakami@chiikiene.net

4 thoughts on “2月10日「地域エネルギーと温暖化」シンポジウムのご案内

  1. 可奈

    みなかみ地域エネルギーフェスタお疲れ様でした!
    次はいよいよシンポジウムですね♪

    実は、どちらも参加できないのですが、日本での新しい動きをマレーシアとは全く違うなぁと思いながら見ています。

    こちらでは、まだまだ省エネとは程遠く、大学やショッピングモール等は冷房ガンガンで寒いくらいです。使えなくなったヤシの木は、燃やされてお終い…小さい子どももいるので大気汚染も気になりますが、主人ともったいないね、と話しています。
    主人の場合、研究分野と重なるから余計でしょうか…なんで有効活用しないんだろう、と見るたびにボヤいてます(笑)

    マレーシアは資源を有しているというのもあるんでしょうが…意識が違うなぁと感じてしまいます。

    とはいえ、こちらでもバイオマスエネルギーの研究はしています。
    色々な国が刺激し合いながら、もっと人にも自然環境にも優しい社会になったら良いですよね♪

    シンポジウムに関する新しい記事も楽しみにしています☆

  2. minakami Post author

    可奈さん、コメントありがとうございます。

    日本は、マレーシアやインドネシアなどからPKS(パーム椰子殻)を輸入してバイオマス燃料として利用しています。このPKSを主燃料とした大型バイオマス発電所の計画が進んでいます。
    一方、国内の森林バイオマスを小規模分散型の発電・熱供給(コジェネ)に活用する地域エネルギーの考え方が、地域の人々の共感を得られるようになっています。
    再エネ促進の立場からは大型と小規模の両方あってよいのでしょうが、みなかみの場合は、地域の人々が自主的に小規模のバイオマスコジェネ事業を進めていこうとする市民主導の取り組みです。それを行政(町役場)が応援するというかたちで一歩ずつ前進しています。
    地域エネルギーは、小水力でも太陽光・熱、風力でも何でもいいのですが、地域資源を活用したエネルギーの地産地消を進めるという意味で、みなかみではバイオマスの取り組みから始めるわけですが、里山に再び人の手が入るようになると期待もされてます。

    ドイツ・デンマークなどヨーロッパの先進事例が日本に波及し、今後アジア諸国にも伝わっていくものと思います。ドイツ、日本、アジア諸国の連携は始まっていて、これから深まっていくものと思われます。引き続き応援をよろしくお願いします。